2015/04/25
江戸時代の旗本「芳賀市三郎」の『天保巡見日記』というタイトルの日記中で、
秩父郡に入ると山桜などが山々に残って、躑躅が咲き始めて、山吹も咲いて霞がかかって見える、その景色たるや惚れ惚れしてしまった。
日本列島の素晴らしいと言われた場所はすべて見たつもりでいた、日本の風景は見つくしたと思ってたんです。
ところが秩父へ入ってみると、緑が萌え始めて、その緑の中に山桜は点々と白く、あるいは紅色、山躑躅が火のように燃えたっている。
霞が薄い絹の布をかけたように山々を覆っている。自分が考えていた日本で最高の風景だと思う熊野よりもはるかに素晴らしい。
と『天保巡見日記』に書かれています。(秩父往還を語ろうシンポジュームでの千嶋先生の話より)
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